東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が2021年2月12日の午後3時過ぎ、理事と評議員を集め都内で行われた「合同懇談会」で辞任を発表した。また同日午後6時過ぎ、森会長の後任とメディアで報じられた日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏(84)が辞退を表明した。
森会長の後任は白紙の状態になった。
「このハゲ―――!!」発言で有名になった人
メディアには公認候補として自民党、元東京オリンピック・パラリンピック大臣の丸川珠代参議院議員、同東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣の橋本聖子参議院議員(56)、初代スポーツ庁長官の鈴木大地氏(56)の名前が挙がっている。
また、ネット上では「このハゲ―――!!」発言で知られる豊田真由子元衆議院議員(46)の名前が挙がり人気になっている。豊田さんは厚労官僚だった経験から新型コロナウイルスに関する発言をしており、それをメディアが取り上げるなど露出が増えていた。それに併せて森会長発言の感想を求められるなどしていてネット民の印象に残り、また、森会長と同じ「失言者」同士だとして12日にTwitterのトレンド入りをした。しかし実際に候補者の一人に選ばれるかは分からない。
川淵氏の会長就任に関しては朝日新聞やNHKなど大手メディアが確定のような報道をし、川淵氏自身もその方向で検討するといった発言をした。しかし、就任するためにはいくつかのプロセスが存在した。
川淵氏「メディアが会長の有力候補と報じたが、、、」
森会長の就任要請だけで決まるものではなく、
「(後任の決定プロセスについては)組織委が理事会、評議委員会の中で選考委員会等を開催する」(橋本五輪相)という「選考過程の透明性」が必要だった。また、森会長の要請でなった場合「森会長の院政」だという批判も出た。そして会長は委員会の理事から選ばれるが川淵氏はその理事でもなかった。
川淵氏は「合同懇談会」終了後に辞退理由を記者団に聞かれ、森会長から依頼され漢気を感じ応じようと考えた。自宅前に張っていた記者にもその思いを語ったが、それはサービス精神だった。メディアが会長の有力候補のように報じたけれども、それは自分の対応が悪かったからだとし、
「全ての責任は私にある。候補といわれたことを完全に白紙に戻し、辞退させていただきます。世間に与えた影響は相当なものがあり、本当に申し訳ありませんでした」
と謝罪した。
(リンク)
「暴行騒動を起こした豊田真由子議員の素顔とは」WEB論座
https://webronza.asahi.com/national/articles/2017062300006.html