「ウソだろおぉぉぉぉぉ?!?!?!」―――過激な性描写がある漫画を集めた「海賊版」サイトが次々に閲覧できなくなった、とネットで2021年2月11日、悲鳴が上がった。

海賊版対策を強化する著作権法改正が1月1日から施行されていて、当然ながら「海賊版」サイトの撲滅は必至なのだが、違法閲覧していた人たちはある「事件」を思い出した。集英社「週刊少年ジャンプ」の人気漫画「ワンピース」編集者のせいで、過激な性描写がある漫画の「海賊版」サイトが潰された、というのだ。

 

編集者のスマホに存在したダウンロード履歴

 

「おい…泣きそうだよ 昨日の夜には当たり前に見てたんだよ…それがよォ」

2月11日からそんなツイートや、掲示板の書き込みが増えて行った。過激な性描写がある漫画の「海賊版」サイトの大手が、次々と閲覧できなくなってしまったというのだ。「海賊版」の撲滅は出版社の悲願であり、ダウンロードした人の罰則も重くなった今、潰れていくのは非常に喜ばしい事である。ただし、過激な性描写がある漫画については大手出版社のものと商品内容がバッティングしないため、潰されるのはもっと後の事だとユーザーは思っていた。それがなぜ急に閲覧できなくなったのか。そこでユーザーはある「事件」を思い出したのだ。それは漫画「ワンピース」連載開始から1000話を迎えたイベント企画の一つ、編集者2人が原作者の尾田栄一郎さんに代わり「ワンピース制作の裏側を語る」というYouTubeでの生放送(生配信)だった。

1月8日に起きたこの事件は、生放送中に一人の編集者が私用のスマホを番組の動画にリンクさせたことで起こった。モニターにそのスマホのダウンロード履歴が映り、そこに「【エロ漫画】コミック エグゼ28」という文字があったのだ。

 

「ONE PIECEスタッフ」公式Twitterで「返せ!!!」

 

一般の人には何のサイトなのか分からないが、実は18禁の漫画を集めた極めて悪質な「海賊版サイト」。集英社は「海賊版」サイトの撲滅に出版社の中で最も熱心だと知られていたため、編集者が愛読しているくらいだから「集英社公認の海賊版サイト」としてネットで話題になった。

その後は編集者がなぜこのサイトを閲覧していたのか、また、生放送した動画の再公開をなぜしないのか、といったことで騒ぎが続いたものの、集英社の反応はなかった。

「海賊版」サイト潰しはこの「事件」の延長線上にある、というのがユーザーの多くの見方だ。「ONE PIECEスタッフ」公式ツイッターには閲覧できなくなった海賊版サイトの名前を書き込み「返せ!!!」などと訴えている人もいる。また、ワンピース編集者の「事件」を根こそぎ無かったものにするため、本来なら潰すのが後回しになるジャンルの海賊版サイトを先回りして潰したのではないか、と考えている人もいる。そもそもこうしたジャンルの海賊版サイトが「有名」になったのは、ワンピース編集者のせいであり、罪は重い、とする人もいる。

 

NNJニュースが閲覧できなくなったという複数の海賊版サイトに行き、いくつかの作品をクリックしたところ、黒い画面に「This conntennt has been restricted~」という文字が出た。ただし、全ての作品が閲覧不可、というわけではなかった。

(リンク)

「コンテンツ海外流通促進機構(CODA)」公式HP

http://coda-cj.jp/enlightenment/manga.html