「東京都が新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の延長で、宣言解除のための数値目標を、1日の新規感染者数(1週間平均)約140人とする方針だ」との報道が2021年3月5日の昼、フジテレビなどの地上波、日経オンライン、同紙夕刊、Yahoo!ニュースに出た。

都はこれを「誤報」とした。何があったのか。元テレビ朝日アナウンサーで墨田区選出、東京都議会の川松真一朗議員がその真相を語った。

 

緊急事態宣言が永遠に続くという「陰謀」?

 

YouTubeチャンネル「川松真一朗TV」は3月6日未明に「東京都の対応に怒ってます!140人とは?」をアップ。何が都庁舎で起こっていたのかを明らかにした。

「都庁舎の内部で宣言解除は140人となっていてそれを議論していた。夜になってガラッと変わる。140人という数字が消えた」

川松議員も140人という数字は報道で知った。2週間後には間違いなく140人を下回らない。これは緊急事態宣言が永遠に続いていくことになるのか?。おかしいな。2週間後以降も緊急事態宣言が続くとなれば、責任を問われる人が出る。

「自粛を求める人たちにとって拍手喝采かもしれないが、もうその時代は終わったんですよ。どうやってこの中で(コロナ禍以降の経済を)動かそうかとしているのに」

そして、

「これは陰謀に近い」

 

報道させようとした人が都庁舎の中にいる

 

地上波、日経新聞が140人という数字を伝えたが、それなりに裏取りをしていなければ報道できない内容だ。

「都庁舎の中にいるんですよ。報道させようとした人が。空気を作ろうとしたんでしょう。そして報道させた後に『誤報』だと言う。さすがに今回の事はメディアも怒っていると思いますよ」

メディアへのリークや情報操作、世の中の「空気を作る」ということは小池都政下で度々行われてきた。例えば一都三県が緊急事態宣言を延長することも、森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長(83)の後任に「小池知事は小谷実可子だ」ということも、都が書かせている。

 

こんな政治は早く終わらせなければならない

 

川松議員は、

「最近の都庁舎からの情報の出し方がおかしすぎる。政府は東京都の解除は新規感染者数が500人以下を目安としたが、その時は何も言わずに、なぜ急に140人が出て来たのか。140人が解除基準ではなく目標値でもいいが、それならば目指すために何をするのか、どういったコロナ対策があるのか、何も提示してはいない。こんな政治は早く終わらせなければなりません」

140人という数位を引っ込め「誤報」と発表したのは、報道後の都民からの反発が凄く「風を作る」ことに失敗したこと。そして、140人にすることの「根拠」「対策」「政策」がなかったからだろうと川松議員は見ている。

(リンク)

東京都、宣言解除へ数値目標「新規感染140人」(日本経済新聞)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG052O20V00C21A3000000/