「瀬戸内海環境保全特別措置法の一部を改正する法律案」が2021年2月26日に閣議決定された。それを受け、地元紙の中国新聞(本社:広島県)が小泉進次郎環境相に改正の狙いなどを聞いたところ、「瀬戸内海の海洋プラスチックゴミで国産スニーカーを製造したらどうか」と返答。「スプーンの有料化の次はこれかよ」といったため息がネット上に溢れた。

 

瀬戸内海のゴミの9割は地域の中で出たもの

 

インタビュー動画は3月13日に公開している。海は命の源なのは当たり前だが、自分の地元は横須賀なので「私にとって海は元気の源だ」とした。気候変動対策が成果を上げなければ今世紀中に日本の砂浜の8割が消える。

「砂浜が消える瀬戸内海を想像してもらいたい」

そして、瀬戸内海は内海のため、海外から流れて来るペットボトルは殆どない。9割は地域の中で出たゴミである。だからこそ瀬戸内海が海洋プラスチックゴミ(海プラゴミ)撲滅のモデルケースになる可能性を秘めている。地域の皆さんの取り組みによって「ペットボトルが最も少ない海になる」と小泉環境相は話した。

 

リサイクルではなくゴミから新しい商品を生み出す「アップサイクル」という取り組みがあり、国内のメーカーと組むのはどうか。日本のアシックスは海プラゴミから服やスニーカーを作っている。

「例えば広島県で、とか、瀬戸内海で回収された国産海プラゴミ原料の国産スニーカーとかね」

 

プラのリサイクルのコストとエネルギーはいか程?

 

小泉環境相は1本のボールペン(パイロット製)を手に取った。ボールペンには「オーシャンプラスティック」という表示がある。これは海プラゴミで作られたという表示だ。瀬戸内海でもこうして、新たな商品を生み出す。

「地域の小学生とかが学校でボールペン使ったり、そういう皆さんが『これ地元のゴミなんだな』って」

小泉環境相は「サーキュラーエコノミー」という循環する経済、ゴミを出さない経済、ゴミを捨てない経済が出てくることを期待していると語った。

ネットではこうした意見に賛同する声は殆どなく、

「駄目だこいつ…早くなんとかしないと」

「プラスチックをリサイクルする為に、どれほどのエネルギーとコストが必要になるかも考えて欲しいものです。それ本当に環境に優しいの?本当に採算の合う事業なの?」

「温度の話と海洋ゴミの話って繋がらないよね」

「小泉『私は履かないけれど』」

などといった書き込みが掲示板に出ている。

 

(リンク)

小泉進次郎officialwebsight

https://shinjiro.info/

 

中国新聞「小泉進次郎環境相インタビュー」(動画)

https://www.chugoku-np.co.jp/animation/article/article.php?comment_id=15631&comment_sub_id=0&category_id=41