「日本人を蔑ろにして他国に媚を売る総理」「少しは国民に協力しろ!」などといった激しい批判がネット上に起こった。岸田文雄首相が2022年4月9日、ロシア制裁の影響により今後さらに電気代、ガス代、石油・ガソリン代などエネルギー価格が高騰する可能性について「国民の皆さんにも引き続きご協力をお願いしていかなければならない」と述べたからだ。食品、日常品も値上がりラッシュで生活はカツカツ。困窮する日本人に我慢をさせて、海外や外国人にカネをバラ撒く姿に怒りが爆発したようだ。
日本人の血税で外国人に大盤振る舞い
岸田首相の発言は、神戸市を訪れ液化水素を運ぶ日本の運搬船を視察したときに飛び出したもの。クリーンエネルギーを戦略の柱にすると語った際に、現状のエネルギー価格の高騰、ロシア制裁の影響でさらに値上がりが予想されるとの質問に、
「国民の皆さんにも引き続きご協力をお願いしていかなければならない」
と述べた。これに激しい反発が起きたのだ。というのも、コロナ禍で家計の厳しさが続く中、今度は食品、日常品と、電気代などエネルギー価格の高騰が追い打ちをかけた。さらに電気代などの値上がりが予想される。岸田政権は日本人に「我慢」と「協力」を呼び掛けるだけで何もしてくれない。ところが外国と外国人には大盤振る舞いで、我々の血税を海外に流しているとの批判だ。
岸田首相は3月8日の記者会見で「外国人留学生はわが国の宝」と発言し物議を醸した。外国人留学生には一人当たり年間156万円余り支給される計算だ。さらに、コロナ禍でアルバイトができずに困っている留学生に10万円を支給するとの発表でも批判が起きた。そして海外支援も意欲的なのだ。
国民が困ってても協力してくれないのに?
主な海外支援を並べると、昨年11月2日にはアジアの脱炭素化支援に、今後5年間で最大100億ドルの追加支援を行う用意があると演説。同12月7日には「東京栄養サミット」で、途上国向けに今後3年間で28億ドル以上の支援を行うと表明。今年2月15日にはウクライナのゼレンスキー大統領に、少なくとも1億ドル規模の借款による支援を行う意向を伝え、3月2日はウクライナ難民受け入れを表明し予算の5億2000万円を確保。難民は住居、生活費、医療費などを全ての支援と日本語教育や職業訓練の機会も提供される。3月24日のG7では、ウクライナやその周辺国に対し、1億ドルの追加人道支援を施すると表明。4月10日に「日本は困難に直面するウクライナの人々と共にある」と強調し、3億ドルの資金協力を行うと発表した。 ネットでは、
「国民が困ってても何も協力してくれないのに、こっちは協力しろって?」
「海外の人助けにはホイホイお金出すのに。自国民も助けてよ、たまにはさ。海外にばら蒔いたお金、国民から毟りとったお金だよね」
「少しはオメェら政府が国民に協力しろや。国民に精神的経済的負担とストレスばっかり与えやがってクソが」
「コロナからずーっと補償なしのお願いばっかり たまには国民のお願いも聞いてくれ
聞くのが得意なんじゃなかったっけ?岸田」
などといったことが掲示板に書き込まれている。
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