中国が打ち上げ制御不能になっていた大型ロケット「長征5号B」が、日本時間で2021年5月9日午前11時24分に大気圏に再突入し、モルディブに近いインド洋(東経72.47度、北緯2.65度)に残骸が落ちたと世界各国のメディアが報じた。

少なくともあと10回の打ち上げ計画

今年4月29日に打ち上げられたロケットが宇宙に出た後に制御不能になっていると米国防総省が発表し、追跡を続けるとしていた。大気圏の再突入は8日から9日とされ、9トン程度の破片が燃え尽きずに地表に落下する、とする専門家もいた。一方で、中国のメディア環球時報は6日、飛行軌道は「制御不能」ではなく、正確に計算されている、としていた。報道によればロケットの残骸のほとんどは大気圏再突入中の際に燃え尽きた。中国は独自の宇宙ステーションを2022年までに完成させる計画で、少なくともあと10回は同様のち上げを計画しているという。

 

(リンク)

ロイター通信(日本語版)

https://jp.reuters.com/article/

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