国際弁護士の八代英輝さん(57)が、2021年9月13日放送のTBS系「ひるおび!」で謝罪し、ネットで「これが謝罪か?」と話題になっている。

10日放送の同番組で「共産党は『暴力的な革命』っていうものを、党の要綱として廃止してませんから」と語り、同党から激しい批判と謝罪を求められていた。八代弁護士と同党の批判は噛み合っておらず、八代弁護士が同党を貶めるための仕掛けをしたのでは?と考えている人もいる。日本共産党は13日の番組終了後、再び八代弁護士に対し訂正と謝罪を要求した。

日本共産党の綱領にも方針に「暴力的な革命」はない

八代弁護士は10日放送の同番組で、来る衆院選での共産、立憲、社民、れいわによる「野党共闘」に触れ、

「共産党は『暴力的な革命』っていうものを、党の要綱として廃止してませんから。よくそういうところと組もうって話になるな、と個人的には感じます」

と語った。これに烈火のごとく怒ったのが共産党で、

「日本共産党の綱領にも方針にも、どこにも『暴力的な革命』なんてない」

「暴力革命も一党独裁も共産党は綱領で真っ向から否定している」

と、八代弁護士の発言はデマであり、番組に謝罪と訂正を求めた。そして13日の放送でそれが行われると共産党の「しんぶん赤旗」が報じた。

共産党のばか騒ぎで「やべー団体」が明るみに?

放送ではまずアナウンサーが、

「『まだ暴力的な革命というのを、党の要項として廃止してない』という発言がありました。日本共産党の綱領にそのようなことは書かれていませんでした。訂正してお詫びします」

と謝罪した。ちなみに、「要項」とは「大切な事柄。必要な事項。また、それを記した文書」。「綱領」とは「要項」と同じ意味もあるが、主に「政党や労働組合などの団体の政策・方針などの基本を示したもの」(goo国語辞書より)である。八代弁護士は続けて、

「私の認識は閣議決定された政府関係に基づいたものでした。一方で、日本共産党はそれを度々否定していることも併せて申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした。テレビで発言する者として、今後はより正確にバランスに配慮し言葉に責任を持っていきたいと思います」

と謝罪した。これをどう読み解くかだが、八代弁護士は「綱領」とは言っておらず「要項」と言った。「要項」の内容は「閣議決定されたもの」だと推測され、これが共産党を引っ掛けるための策。共産党はそれにまんまと引っかかった、と考えている人たちがいる。

「謝罪要求したら状況が悪化した」

「共産党がばか騒ぎしたせいで結果、やべー団体だ、って全国放送にのせてやんのw」

「もう『共産党』と『暴力的革命』が市民の頭中でシェイクされたからね」

といった事が掲示板に書き込まれた。そして13日放送の謝罪にも、罠が仕組まれている、と考える人がいる。

「八代氏の今日の発言は、謝罪・訂正になっていない」

というのも、この謝罪では共産党は納得せず、「閣議決定された」の部分で謝罪と訂正を番組に求めて来るのではないか、というのだ。そうなった場合、八代弁護士は再度謝罪し、さらに共産党が困る突っ込んだ話題をお披露目してくるのでは、などと想像している。実は、12日、まるで八代弁護士にアドバイスするかのようなtweetを嘉悦大学の高橋洋一教授(65)が出していた。そこには、

「月曜日の放送で謝罪というけど、折角なら、6月の閣議決定などを含めて解説してもらえればいいけど。『共産党は要綱で暴力革命と発言しましたが誤りです。正しくは破防法対象団体で、暴力革命の方針に変わりないと政府は認識しているとの閣議決定があります』と放送したら凄い」

そして、一部のネット民の想像通り、共産党の志位和夫委員長(65)は、13日の「ひるおび!」終了後、こんなツイートを出した。

「共産党の植木広報部長は、TBS担当者に、八代氏の今日の発言は、謝罪・訂正になっていないと指摘、『公正・公平な番組として引き続き氏を起用するつもりなら、事実に基づかない発言をしたことへの氏の謝罪と訂正をさせるべき』と申し入れました。担当者は『八代発言を検証し検討します』と答えました」

共産党はドツボに嵌るのか?それとも、、、

 

(リンク)

志位和夫委員長公式Twitter

https://twitter.com/shiikazuo/status/1437331055036436483