牛丼チェーンの吉野家が、2021年10月29日午後3時から牛丼並盛などを値上げした。並盛は税込み387円が同426円になった。

ネット上で「高くてもう行けない」といったブーイングが占めると思われたが、意外にも「もっと高くしてもいい」との声が結構多い。今までが安すぎた、という事ではなく、値上げすることで「従業員に還元してあげて」というものだった。

急激な輸入牛肉の価格高騰と原油高の影響

吉野家の新価格は、並盛が39円値上げの426円になったほか、牛丼、牛カルビ丼、豚丼の3種類を特盛にする場合は、従来の319円追加から352円追加に。超特盛は418円追加から473円追加に。朝牛セット小盛は437円から481円になった(いずれも税込み)。値上げの理由は急激な輸入牛肉の価格高騰と原油高の影響。値上げによって現在の品質を維持し、商品の安定提供を続けていくとしている。ネットでは給料が上がらないのに物価だけが上がって聞く、とか、高くなったから吉野家から足が遠のくといったブーイングはあるのだが、意外にも「もっと高くしてもいい」という声も多い。

「全てを、減らされ過ぎて生活できない」

掲示板には、

「値上げは悪くはない。それによって働く側にも還元されるのなら良い」

「社員やバイトの人件費も適切にあげるべきで、もちろん価格上昇も賛成です」

「ちゃんと働いている人の利益も確保して、全体的にレベル上げてかないといけない」

などといったことが書き込まれている。一般的に飲食チェーン店は人件費の抑制が続いていて、ワンオペが増えたり、具合が悪くてもなかなか休めないという問題を抱えている。そうなると働き手がいなくなったり、長続きしない、といった負のサイクルに陥る。そうならないためにも人件費を増やすことが必要で、そのための値上げならば歓迎であり、消費者もそれに協力するべきという考え方なのだ。またこうした意見もある。

「他の飲食業も店員が苦しまずに生活できる給料を与えることができる程度まで値上げすりゃいいんだよ」

「バス会社に勤務しているが、値上げできるならして欲しいです。そして、それを現場で働く我々に還元して欲しい。全てを、減らされ過ぎて生活できない」

 

(リンク)

吉野家「一部商品価格改定のご案内」

https://www.yoshinoya.com/wp-content/u

ploads/2021/10/29154459/kaitei4.pdf