フジテレビのアニメ「鬼滅の刃『無限列車編』」の6話の視聴率が6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったのに対し、2021年11月28日に放送した7話の視聴率は同6.5%とダウンした。7話は最終話であり、人気作品だけにシリーズ最高の数字が出ても不思議ではなかった。なぜ盛り上がらなかったのか。

6話が6.6%で最終回の7話は6.5%

「鬼滅の刃『無限列車編』」の視聴率の推移は1話が10.0%、2話8.0%、3話7.0%、4話6.4%、5話5.7%、6話6.6%、7話6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となった。夜11時15分から放送の30分アニメで視聴率が10.0%というのは凄い数字だ。比較できるアニメは無いが、漫画が原作で大ヒットしたTVドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系、毎週日曜22時30分 – 23時25分)は初回が9.8%だった。1話は完全新作で、大人気キャラ「煉獄杏寿郎」が主役で描かれる。とにかく映画「劇場版『鬼滅の刃』 無限列車編」の煉獄の人気は急上昇。興行収入が400億円を超え歴代トップになった時には、本来の主人公・竈門炭治郎ではなく煉獄が「400億の男」と呼ばれた。しかし2話から視聴率が下がり続けた。

「ブームが去りつつある」記事に大ブーイング

「デイリー新潮」は11月22日付で、「ニーズはあるはずなのに…テレビアニメ版『鬼滅の刃』無限列車編の視聴率が下がり続けるワケ」の記事を配信する。視聴率が下がっている理由として①新作は一話だけ②放送時間帯が悪い③視聴率はフジテレビのもので、BSなど多くの放送で同じものが観れる④ブームが去りつつある、とした。ただしブームについては12月5日から始まる「遊郭編」を見ない事にはわからない、としている。ところがこの記事、「悪意のある記事」としてファンからの評判が最悪なのだ。「鬼滅」の足を引っ張るような書き方をしているし、視聴率が下がったというより録画で観ているという。

リアルタイムで観たい?録画のほうがいい?

ポイントとなるのが、リアルタイムで観たいかどうか。1話の完全新作はファンなら飛び付く。2話以降は劇場版を分割し再編集、新カットも加えたが、その劇場版は9月25日に放送されたばかり。ファンは録画し繰り返し見ている。そのためTV版では次に何が起こるか知っている。是が非でもテレビに齧り付く必要はない。だから視聴率は落ちて行った。6話で上昇したのはクライマックスが近付いたから。ちなみに先の「今日から俺は!!」は8~9%台で推移し、ラスト前の9話が10.8%、ラストの10話が12.6%と最高を叩き出す。人気作品の場合は通常はこのパターンなのだが、「鬼滅」はなぜ7話で落ちてしまったのか。結果的に結末を知っているため、リアルタイムで観たくない人がいた。それは煉獄の人気の高さによるものだ。

掲示板には、

「煉獄さん死ぬところ何回も見たいか?」

「ちゃんと(煉獄の死を)見届けてあげられる皆さんがすごい。自分は無理です…どうしても辛すぎて見られない……」

「私も今回は(リアルタイムで観るのを)パスしました‥鬼滅本編も描写がキツいところは何度も反芻して辛いので、飛ばした部分もあります」

という書き込みが出ている。また、こんな書き込みもある。

「煉獄さん…何回観ても、奇跡が起こって煉獄さん助からないかなぁという考えが頭をよぎる」

「今回こそ勝つと思ってた」

 

(リンク)

デイリー新潮「ニーズはあるはずなのに…テレビアニメ版『鬼滅の刃』無限列車編の視聴率が下がり続けるワケ」

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/11221101/?all=1

 

TVアニメ「鬼滅の刃」 無限列車編公式サイト

https://kimetsu.com/anime/mugenresshahen_tv/