新疆ウイグル自治区などでの中国の人権侵害非難決議案を茂木敏充幹事長(66)が「今はタイミングではない」と受け入れなかった問題で、ある「疑惑」が浮上した。
自民党の松下新平参院議員(55)が中国人女性を「外交顧問兼外交秘書」にし、政治資金規正法違反の疑いが「週刊文春」で報じられた問題で、これはハニートラップであり、文春にタレ込んだのは中国人。日中間に波風を立てるようなことをすればこうなる、と、「みせしめ」だったのではないか、というのだ。
日本に帰化した元中国人社長から紹介された
「文春オンライン」(2021年12月15日配信)によれば、松下議員は中国系企業の東京支店長を務める中国人女性を「外交顧問兼外交秘書」にし、議員会館に出入りさせるだけでなく、政治資金パーティに中国人を集める役割をしていた。松下議員は夜な夜な同女性を同伴し、中国系企業幹部らとも会食を繰り返していた。松下議員はその女性を、女性が勤務する会社の元中国人で日本に帰化した社長から紹介された。女性の秘書給与はその会社が払っていて、松下議員は「無償のボランティア」と説明している、というもの。
12月20日放送の「虎ノ門ニュース」では、中国の人権侵害非難決議案が受け入れられなかったニュースを扱った。なぜ受け入れられなかったのか。そこにハニートラップの可能性を結び付けた。
「みせしめ」効果が今回はあった
月刊誌「正論」編集長の田北真樹子さんは、松下議員の一件はハニートラップなのは明らかだとした。治安関係者から聞いた話として、今でもハニートラップは凄い数が仕掛けられていて、政治家を手玉に取るのに一番有効な手段だとした。実は、松下議員と中国人女性の関係は知る人ぞ知る案件。問題なのは、なぜこのタイミングで週刊誌の記事になったのか。そして、週刊誌にタレ込んだのは誰なのか。日本人のタレコミかもしれないが中国側のタレコミの可能性もある。
「表に出せないような中国人女性の存在があり、(政治家に対し日中間に)波風を立てるやり方をしないほうがいいぞ。『みせしめ』というか、そういう効果が今回はあった」
とした。もちろんそれは茂木幹事長を名指ししたわけでは無いが、
「(中国に)弱みを握られている人(政治家)が多い」
と語った。
(リンク)
「虎ノ門ニュース」(2021年12月20日放送)