自民党の鈴木貴子外務副大臣(36)。ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使(59)が求めた林芳正外務大臣(61)との面会要請を「無視」した疑惑が出ている。なぜ「無視」したのか。

鈴木副大臣が過去の質問主意書で、ロシアへの支援を要請し、ウクライナを貶めるような発言を繰り返していたことが分かった。父親の鈴木宗男参議院議員(日本維新の会、74)は、親ロシア派として知られ「プーチンのポチ」とも揶揄されている。

ウクライナは危険な民族排外主義傾向

ロシアは2014年、国際的にウクライナ領地とされていたクリミア半島に武装部隊を送り、空港や軍事拠点などを掌握。一方的にウクライナからの独立を宣言させ併合した。これを「クリミア併合」と呼び、国連は併合を無効とする決議を採択。米国、EU、日本はロシアへの制裁を実施する。鈴木副大臣は2014年にこの問題を取り上げ、「質問主意書」で3月11日、こう発言した。

「現在のウクライナ政府には危険な民族排外主義的傾向があるが、その現政権を日本政府としてどう評価するか」

「ロシアがロシア系住民を保護するため、外交での解決を目指すことなく、いきなり軍による圧力を強めたと、またそのような行為は常識を超えたものであったと、政府、外務省は認識しているのか」

3月27日は、日本のウクライナ支援について、

「現ウクライナ政権がウクライナの安定と発展に資するかどうか不透明であるにも関わらず、国民の税金を使う判断は何を根拠にしているか明らかにされたい」

と、クリミアはロシアの正義によって併合されたと取れる内容になっている。

ロシアの制裁解除は日本が主導的に行う

また、2015年にはロシア支援要請が加速する。5月26日提出では、

「安倍内閣総理大臣がウクライナに訪問するということは、ロシアとの関係にプラスになるか。またはマイナスになるか」

「ロシアに対する制裁措置の解除にむけて、日本が主導的役割を果たすべきではないか」

8月21日提出は、

「伊勢志摩(三重県志摩市)で行われるサミットに、ロシアを加えたG8サミットにする考えを、安倍首相は考えているか」

「ウクライナ問題でロシアになされている経済制裁解除にむけて、アメリカはじめG7各国に対し、日本から経済制裁解除を働きかけるべきと考える」

等の記録が残り、制裁解除は日本が主導権を持って行動し、ロシアを国際社会に復帰させようとの記録が残っている。

鈴木副大臣はロシアとの関係が様々ある

コルスンスキー駐日大使の林大臣への面会要請の「無視」疑惑は、国民民主党の川合孝典参議院議員(58)が林大臣に質問したことで発覚した。2日の参院予算委員会で、コルスンスキー大使が面会を要請しているのに、一カ月も放置しているのはなぜかというもの。林大臣は「面会要請は承知していない」と答えたことで激しい批判が起こる中、コルスンスキー大使はTwitterで林大臣を擁護。林大臣は迅速に対応してくれた。「(私と)会いたくなかったのは副大臣の鈴木さんです」とした。鈴木副大臣は4日の参議院予算委員会で質問され、

「口頭での要請はあったが、書面での要請が届いていなかった」

と理由を述べた。しかし、書面は先月24日に届いていたという。コルスンスキー駐日大使が林大臣と面会できたのは今月2日。鈴木副大臣は4日、Twitterで、

「事実無根である旨を大使にもお伝えし、大使も当該ツイートの削除をされておられます。この局面における、不確実な情報はだれの得になるのでしょうか… 何卒よろしくお願い致します」

と面会要請を「無視」したとの憶測は間違いだ、と主張したが疑惑は残る。どうして「無視」することにしたのか。立憲民主党の泉健太代表(47)は4日の記者会見で、

「鈴木氏はロシアとの関係がこれまでも様々あるのだろうと承知している」

と記者団に語った。

 

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(リンク)

鈴木貴子外務副大臣Twitter

https://twitter.com/_suzukitakako_

鈴木貴子外務副大臣の質問主意書の一部(2014年3月27日提出)

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shit

sumon.nsf/html/shitsumon/a186097.htm