日本人初の月面着陸へーーー萩生田光一文部科学相が2020年10月23日の記者会見で、2021年秋ごろに日本人宇宙飛行士を13年ぶりに募集すると発表した。米国主導の「アルテミス計画」に参加するためだ。この計画は月面着陸、月面基地建設、火星への人類到着などを目指している
募集開始は21年秋ごろで今後は5年に1回実施
アルテミス計画は人類を火星に送ることを最終目的に、2028年までに月面基地建設を始めるという米国NASAのプロジェクト。この計画に向け2024年に有人月面着陸を計画している。
有人の月面着陸は1969年7月20日にアポロ11号で達成し、そのアポロ計画は1972まで実施され、全6回12人の有人月面着陸を成功させた。しかし、続くコロンビア号が大気圏再突入中にテキサス州上空で爆発し7名の乗員全員が死亡するという事故が起こった2003年2月1日以降、月面への取り組みは失速した。
宇宙計画が再び始動したのは2017年12月にトランプ大統領が宇宙政策指令第1号に署名してからで、24年までには月に「初の女性」を含む有人月面着陸を計画し、28年までには月面基地建設を始める。
日本は19年10月にアルテミス計画への参加を表明している。13年ぶりとなる宇宙飛行士募集開始は21年秋ごろで、選ばれた人はその後1年から2年半の訓練を経て宇宙飛行士として月に飛び立つ。また今後は5年に1回ほどの頻度で宇宙飛行士を募集する。記者会見で萩生文科相は、
「今後大きく展開していく国際宇宙探査において、日本人宇宙飛行士として貢献すべく、我こそはと思う方の積極的な応募をお待ちしています」
と語った。
(リンク)
はぎうだ光一オフィシャルwebsite