韓国の7人組男性人気アイドルグループ「BTS」(防弾少年団) 。2022年6月15日、韓国最大の通信社「聯合ニュース」が「BTS活動休止へ 充電の必要性や兵役問題が影響か」と報じた。ところが、新聞社大手「中央日報」は「『団体活動休止ではない』、BTS『涙の会食』の収拾に出たHYBE」とした。
日本国内ではBTSは活動を休止するとの認識で、活動休止を惜しむtweetが大量に出た。大ファンというお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅さん(50)には、「BTSも所属事務所も活動休止など言っていない」との批判が集まり、謝罪する事態となっている。
再び成長するために休息が必要
どうしてBTSの活動休止が報道されたのか。聯合ニュースの日本語版によれば、6月14日夜にメンバー7人がYou Tubeに食卓を囲んで対談するコンテンツ「真・防弾会食」動画を投稿。迷いや疲労感などを率直に明かし、
「アイデンティティーを見つめ直し再び成長するために休息が必要だと判断したようだ」
と書いた。また、活動休止の背景には所属事務所がソロ活動を認めなかったことで、メンバー各自が音楽センスを発揮できず、今後のソロ活動でその穴を埋めようと考えた。また、最年長メンバーのJIN(ジン)さんは1992年生まれで、2020年の改正兵役法によって22年末までに徴兵されることになる。他にも入隊時期が近いメンバーもおり、活動休止をするタイミングだったとも解説した。ところが、中央日報は活動休止を否定する記事を出した。
ソロ活動も団体活動も継続する
中央日報日本語版は同日、「団体活動休止ではない」とする記事を出した。 BTS の所属事務所 HYBEのレイベールBigHitミュージックの話として、活動休止は「誤解」であり、
「今後、ソロ活動をする予定だが、団体活動も継続する。音楽番組の出演も予定されており、その他の団体活動のスケジュールが整理されていないだけで、ないわけではない」
との説明を掲載した。
BTSが14日にアップした「真・防弾会食」を見ると、メンバーが涙ながらに自分たちの置かれた立場を韓国語で語っており、英語字幕で、
「 We’re going into a hiatus now (これから休止期間に入るでしょう)」
とあることから、活動休止と捉えても不思議ではない。
ドランク塚地「僕の書き方が間違ってました」
お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地さんはBTSの大ファンとして知られる。15日、
「#BTS が活動休止 解散ではないし、ソロ活動という前向きな決断。全速力で駆け抜けてきたやろうもんな〜。 いろいろ思うところもあったんやろうな〜。 寂しいけどそれぞれがパワーアップして再結集する日を待ってます! 第二章楽しみです! ボラへ〜」
とTweetしたところ、フォロワーから、
「活動休止なんてひとっことも言ってない」
と注意を受けた。塚地さんは、
「 Twitterのコメント欄にARMY仲間から BTS本人もHYBEも活動休止とは言っていないですよとのご指摘を受けました。すいません! メンバーのソロ活動により注力するということなのに。僕の書き方が間違ってました。ソロ活動も楽しみです」
と謝罪することになった。BTSは活動休止するのかしないのか。少なくともソロ活動に入るのは確実で、現在決まっているグループのスケジュールのキャンセルは無いものと思われる。後は事務所とBTSとの鬩ぎ合いになるはずだ。
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(リンク)
騒動の発端となった2022年6月14日配信のBTS「真・防弾会食」
BTS (방탄소년단) ‘찐 방탄회식’ #2022BTSFESTA
聯合ニュース日本語版「BTS活動休止へ」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220615001700882
中央日報日本語版「団体活動休止ではない」
https://japanese.joins.com/JArticle/292172
「ドランクドラゴン」の塚地さんTwitter