ボクシング元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二さん(50)が、「今までボクサーはK-1に呼ばれ噛ませ犬にされてきた」と嘆いた。
それはパンチだけで戦うボクサーの足をキックボクサーが蹴り、動きを止め戦えなくする戦術。同じようなことが1分間で最強を決める格闘技イベント「breaking down 5」(7月15日開催)で起きた。そして本気で「悲しかった」と呟いた。
「素人に負け、ショックじゃったわ」
竹原さんのYouTubeチャンネル「竹原テレビ」(2022年8月16日配信)に、元OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者の細川貴之さん(37)、元OPBF東洋太平洋バンタム級王者の山本隆寛さん(31)が出演した。きっかけとなったのが竹原さんのtweetだった。
「今さらじゃが元東洋チャンピオンが素人のテルくんに負けるとは情けないというかショックじゃったわ」
細川さんは本戦で喧嘩自慢の「てる」さん(29)にローキックを何発も入れられ動きが鈍くなり判定で敗れた。山本さんは本戦では勝利したものの、オーディションの対戦ではハイキックを当てられKO負けした。「竹原テレビ」ではこの2人が竹原さんのtweetに文句を言いたい、という趣旨で構成された。
「どれくらいの気持ち?命かけたの?」
「どれくらいの気持ち?命かけてやったの?見に行った俺がさ、同じリングの上で戦った選手がさ、やっぱりね(負けを見るのが)悲しかった」
竹原さんはそう2人に問いかけた。山本さんはオーディションで負けたことから、真剣に練習に取り組んで本選で勝てた、と説明。細川さんは、事業の片手間に出場し相手をナメていた。
「今の実績だけで勝てると勝手に思っていた。元日本、東洋チャンピオンの肩書がある自分は、負けるにしても真剣に臨むべきだった」
と反省した。竹原さんの悲しみは単純に元チャンピオンが素人に負けたこと、ではなかった。「戦術」もなく戦ったことに関してだ。
「今までボクサーはさ、K-1とかに呼ばれて噛ませ犬になっている訳じゃん。それを見てどう思うの?」
チャンピオンはバカじゃなれない
向こうはキックも使ってくる。ボクサーはパンチだけで戦う。
「結局それで戦術にハマってボロ負けしているわけじゃん。たった一分かもわかんないけど、その中でも戦術がいるんだからさ、戦術負けしているんだからさ、考えてやらないと元チャンピオン。チャンピオンはバカじゃなれないんだからさ、そういうのを踏まえて俺は情けないと言っただけ」
「やるんなら一生懸命やって、ボクシングの株上げてよ」
と諭した。竹原さんに一言文句が言いたいと乗り込んだ2人。本当に悲しそうな顔をして話す竹原さんの言葉に納得したようだった。山本さんは、
「次はしっかり勝って、竹原さんにTwitterで褒めてもらおう」
と細川さんに語り掛けた。
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(リンク)
竹原テレビ「【大恥じゃ】ブレイキングダウンで負けたボクサーに竹原がガチ説教しました」
https://www.youtube.com/watch?v=TfYFqfGVlIg
たかゴリch「【竹原テレビ】ジムに乗り込んで愛弟子とスパーリングしてきた。」