「マンガ本編ではルフィの仲間にもう一人『ヤマト』が加わることになっている」。熊本日日新聞のコラムが「ネタバレ」だと批判を浴び、著者が「根拠があるわけではない」と謝罪した。
厄介なのは、作者の尾田栄一郎さん(47)は熊本市出身。県は尾田さんの協力のもと6年以上前から「復興プロジェクト」としてワンピースを活用。キャラの銅像の設置やグッズの販売をしてきた。著者は熊本のマンガミュージアムの館長。ネタを知っていても不思議ではないからだ。結果的にヤマトが仲間になったとしたら、今度はどんな言い訳をするのか、との話題にもなっている。
尾田先生と集英社は本気で取り組んでいる
コラムを書いたのはNPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクト代表で、合志マンガミュージアム(合志市)館長の橋本博さん。連載記事「マンガ漫遊記」に、
「マンガ本編ではルフィの仲間にもう一人『ヤマト』が加わることになっているが、こちらも県内に銅像ができることを願っている。尾田先生や集英社は熊本の復興支援に本気で取り組んでいる」(7月30日付け)
と書いた。謝罪文を出したのはその2週間後の8月13日。
「現時点では、ヤマトがルフィの仲間になることは確定しておりません」
とし、根拠があるわけではなく個人的な願望だとした。ところがこの謝罪文にも批判が出ている。「根拠がない」というのは嘘、ごまかしではないのか?というのだ。それは熊本県と作者の尾田さんとの繋がりだ。
「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」とは
熊本市出身の尾田さんは、熊本地震が発生した2016年4月17日、ルフィのイラスト入りで、
「必ずや復興のお手伝いさせて頂きます。どうかフンばってください!!」
というメッセージを送った。これが「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」のきっかけになった。ワンピースのキャラをペイントした電車が走り、イベントが開催され、グッズの販売やキャラの銅像が建てられている。先の記事にある様に「尾田先生や集英社は熊本の復興支援に本気で取り組んでいる」わけだ。そのためファンからの批判は「嘘」や「妄想で」はなく、「ネタバレ」になった。ところがルフィ率いる「麦わら海賊団」の新たな仲間、よく分からないことが多い。
10人目の仲間って「ビビ」じゃないの?
現在の「麦わら海賊団」はルフィを除いて9人。ここに一人が加わって10人になるという根拠は、第一話で仲間は「10人はほしい」というルフィの言葉。しかし、今は船を降りているアラバスタ王国王女「ネフェルタリ・ビビ」も仲間。既に10人揃っている、と考えるファンもいる。一方で、「週刊少年ジャンプ」 2022年27号の第1051話で「ヤマト」は、「麦わら海賊団」の船に乗り込み、
「これからキミ達の船に乗せて貰う “光月おでん”ことヤマトだ よろしくね!!」
と宣言。「ヤマト」はルフィと出会った時から仲間になる事を希望していた。ただし、ルフィは仲間にすると言っていない。ネット上の考察では「ヤマト」が仲間になるのかどうかで意見が分かれていて、掲示板には、
「どうせヤマトは仲間になるだろ?w」
「ヤマトは仲間にはなるよ ただし、乗船はせず、ビビコース」
「次の仲間はビビだろ」
「カイドウの息子を仲間にするのはキツいやろ 自前で海賊団なり作るって方がありえるわ」
といった事が書き込まれている。
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合志マンガミュージアムがTwitterに謝罪文
https://twitter.com/koshi_mm_info
「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」公式HP