集英社「週刊プレイボーイ」がAIで生成したグラビアアイドル「さつきあい」の写真集が5月29日に発売され話題になる中、実在する女優にそっくりだ、という声がネット上に出ている。

「仮面ライダーリバイス」アギレラ役

その人はアクロスエンタテインメント所属の椛島光さん(26)。LIBERA所属時は芸名が「浅倉唯」で、こちらが馴染みある名前だ。「仮面ライダーリバイス」(21年9月~翌年8月)にアギレラ役で女優デビュー、ブレイクした。なぜ「さつきあい」とそっくりに見えるのか。プロフィールを見ると、身長157cm、趣味がゲームというのも同じだ。

「週プレ」グラビアのグランプリ

「週プレ」は写真集「生まれたて。さつきあい」(50P、税込み499円)発売に際しこんな説明をしている。「週プレ」本誌の未公開グラビアカットを利用。

「かわいさ満点&スタイル抜群。オトコの理想をギュギュッと詰め込んだ夢のような存在を、限りなくリアルに再現しました。誕生したのは、“たぬき顔”な“妹系美少女”」

つまり、AIに覚えさせたデータは、「週プレ」のグラビアに関わったアアイドル、女優と考えられる。それに編集者の「好み」が加わる。浅倉さんは「週プレ」 2021年9月13日発売号で自身初の水着グラビアを披露。また12月20日発売(2022年 1月10日号)では、水着着用で表紙を飾っている。そして、「週プレ」が選ぶグラビアのデジタルコンテンツランキング「グラジャパ! アワード2021」で浅倉さんはグランプリに輝いた。

「これが私だ!実在しとるわい!!」

AIが覚える情報は大量であり、普通なら似ることはあっても「そっくり」にはならない、と思われがち。そこに著作権の問題も絡んでくる。実は、「そっくり」なものが出来上がったとの報告がいくつもある。今年5月上旬、Web制作会社ベイジ代表の枌谷力さん。ディープラーニング「Stable Diffusion」は美少女や絵の生成は得意だが「普通のありふれたおじさん」は苦手だとし、生成にチャレンジした。そして写真2枚を公開。すると、

「えええええ!? 1枚目ですが、自分でも自分に見えるんですけど!なんだこれ!?!?!?」

「これが私だ!実在しとるわい!!」

という人がTwitterに現れ、自身の写真を公開した。それが「ハイドライド」などで知られるゲームクリエイターの内藤時浩さん。ネットで大爆笑が起きた。実験で生成されたものだから笑い話で終わったが、商業ベースだったらどうなっていたのだろうか。

 

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(リンク)

「さつきあい」公式Twitter

https://twitter.com/ai_satsuki_ai

週刊プレイボーイ「グラジャパ! アワード2021」

https://www.grajapa.shueisha.co.jp/campaign/award2021/