総合格闘家の青木真也選手(39)が、「BreakingDownはバカ発見器」と語った。バカなのは出場選手のこと。また、キックボクサーの皇治選手(33)のYouTubeチャンネルで、BreakingDownの顔の一人「こめお」選手(27)とのケンカをお願いされた、と明かした。もちろん断ったが、BreakingDownに関わると自分を失ってしまうからだという。
彼らの繋がりはファンとフォロワー
青木選手のインタビューは「ABEMA 格闘CH」で11月8日に公開された。「ONE 163: AKIMOTO VS PETCHTANONG」(19日、シンガポール)出場の意気込みを語る企画のはずが、なぜかBreakingDownの話題になっている。まず、BreakingDownについて青木選手は「格闘技の範疇だと思うよ」と認めた。
「『線で見せる』とか『生き方見せてやる』みたいなところだったら、1分でやってるヨカタ(素人)の方が(一般的な格闘技より華が)あるのかもしれないよ」
と褒めた。しかし、出場選手はプロではない。自分たち「格闘家」「格闘技」と一緒にして欲しくない、とも。
「いまみんな言うでしょ?再生回数とか、数字とか。バカ野郎!何言ってんだ!!って」
自分たちは「客」と繋がっている。彼らはファン、フォロワー、YouTubeチャンネル登録者と繋がっている。
「プロ格闘家は(客に)主導権を取らせないって事でしょ?『客のくせに何言ってんだ!』って言えない作り手なんて、プロじゃないですよね」
そして、
「バカ発見器ですよね。素晴らしい装置だと思いますよ」
とした。
BreakingDownと絡んではいけない
次に闘う料理人「こめお」選手の話題になる。こめお選手はキックボクシングの経験はあったが殆ど素人。それが第四回大会(3月11日)に出場して大ブレイク。BreakingDownの顔の一人となった。青木選手は、
「こめおさんとご一緒させてもらって、皇治は馬鹿だから『青木さん、いっちょやってくれ』って言うから、『俺やらない』って言ってキック(拒否)しましたからね」
と語った。断った理由は、この大会と絡んではいけない。「自分が失う」、そういう風な見分けができているから、とした。
その動画は11月3日配信の「皇治チャンネル」にある。こめお選手がゲストとして登場した回だ。
選手は視聴数と金儲けに消費される
皇治選手はオープニングで、
「(2人は)初対面ですよ!俺、ケンカするんちゃうんかなと思って、怖いんですけど、、、」
と言うと青木選手は、
「ヤメロ!ケンカさせようとして再生回数を上げようとするな!安っ!再生回数、安い」
と返した。皇治選手はこめお選手と以前からの知り合いで、格闘技に手を出すとは思わなかった、とした。一方で興味無さそうな青木選手。こめお選手が、
「だって(青木選手は)絶対、反BreakingDownじゃないすか」
すると青木選手は必死にそれを否定。
「興味はないけど、反とかではなく、アウトオブ眼中。あるのはいいが、やろうとは思わない。あの中で格闘技を表現するのは難しい気がする。アート性は難しい」
こめお選手の青木選手に関する印象は「腕を折る人」。そして、
「オレあんとき、あの試合を見て、メチャクチャカッケエ!と思いました」
と憧れの目を向ける。青木選手は激しく照れた。しかし、本物の格闘技選手は、「大衆」の大会には出ない方がいいとした。出場すると有名になれるチャンスはあると思うのだが、
「どれだけ(自分を)分かっている奴と繋がれるか。自分の客がいるかが一番大事だと思うから。ファイターにリスペクトされるファイター(を目指すべき)」
と語った。つまり、BreakingDownの選手になればファンからオモチャにされる。格闘技と言っても視聴数と金儲けのために消費される、というのが理由で、それが格闘技の一つのジャンルだとしても、格闘技のプロはプロらしく成長しなければならない、ということのようだ。
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