小泉政権下で経済財政政策担当大臣とIT担当大臣を務め、現在はパソナグループ取締役会長、東洋大学教授などを務める経済学者の竹中平蔵さん(69)。

2021年1月1日からユーチューブで「竹中平蔵の平ちゃんねる」を開設する、と告知したところ、20年12月31日午後7時までに同チャンネルを「高く評価する」が1147人に対し、「低く評価する」が3万4000クリックを超えた。

 

「常に世の中をよくすることを考えています」

 

竹中さんは「竹中平蔵の平ちゃんねる」開設の告知を12月29日にアップした。2分40秒ほどのこの動画では、

「世の中をよくするためにはどうしたらいいか、ということを常に考えています」

「にもかかわらず、何と言っても批判されると。いろいろ批判されることを私も言っているかもしれません」

などと語っていた。

すると竹中さんを批判するコメントが続々と書き込まれ、「低く評価する」のクリックの数が加速した。

「こんなスピードで批判コメントと低評価が増えていくのは初めて見た」

という声がネットに出るほどだった。

 

「竹中平蔵の評価欄とコメント欄が一晩で封鎖された」

 

30日になると、コメント欄と評価が消えた、と話題になった。ツイッターでは、

「動画の最後に『感想はコメント欄で』とあるのに、コメントがオフになってる。何かあったのかな?」

「最初はあったコメント欄→クレームだらけで隠蔽 世間から嫌われている自覚がなかった模様」

「日本人の基本的人権を法的に侵害したチャンネルなので通報しました、ってコメントがあってめっちゃ笑った」

「竹中平蔵の評価欄とコメント欄が一晩で封鎖されたのを聞いて、日本国民の怒りはこんなもんじゃないと思いました」

といったツイートが出た。

「コメント欄を復活しろ!」といったネットでの呼びかけが効いたのか、暫くしてコメント欄と評価が「復活」し現在に至る。

どうして竹中さんはこれほど批判を浴びるのか。NNJニュースがツイッターを調べてみたところ、竹中さんに関するこれだけのハッシュタグがあった。

 

この状況でチャンネルは維持できるのか?

 

「#竹中平蔵をつまみ出せ」「#竹中平蔵は政治に関わるな」「#竹中平蔵を逮捕しよう」「#竹中平蔵ろくでもない」「#竹中平蔵は日本に要らない」「#竹中平蔵は全資産が汚いカネ」「#竹中平蔵もうカネは要らんだろ」「#竹中平蔵に天罰を」「#竹中平蔵goto刑務所」「#竹中平蔵は世紀の守銭奴」「#竹中平蔵は月7万円で暮らしてみろ」「#竹中平蔵追放」「#東洋大学は竹中平蔵を罷免せよ」「#竹中平蔵から国民を守れ」「#竹中平蔵は日本から出て行け」「#竹中を刑務所へ」「#竹中は日本から追放」「#竹中平蔵を政治から排除しよう」「#竹中平蔵をテレビに出すな」「#竹中平蔵に騙されるな」「#竹中平蔵を太陽系から排除しよう」

などがあって書ききれない。

一方で竹中さんのチャンネルを楽しみにしている人も多く、それは批判コメントが書けるし、それを見るのが楽しみ、という。ある意味「大人気で大注目チャンネル」とも言えるが、こうした状況ではどれくらい長くチャンネルを維持できるのかが心配だ、と思っている人もいる。

(リンク)

竹中平蔵YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/hashtag/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E5%B9%B3%E8%94%B5