東京五輪開催に合わせ、訪日に強いこだわりを見せてきた韓国の文在寅大統領が、来日しないことが分かった。韓国の有力紙「中央日報」が2021年7月19日午後5時過ぎに「速報」で伝えた。

文大統領在任中に日本首脳との会談も無くなる

中央日報は、青瓦台が19日「文在寅大統領が東京五輪のための来日をしないことを決定した」と発表した、と伝えた。これにより首脳会談の開催も最終的には中止となった。

この報道に対し日本では、

「なんと素晴らしい決断です。韓国の選手団もボイコットして頂ければ、さらに素晴らしい事なのですが」

などといった反応が出ている。

もともと文大統領の訪日は、日本政府が五輪開会式に招待したもの。文大統領サイドはこの訪日をきっかけに菅首相との会談を求めていた。日韓関係の改善と、日本に対する「輸出管理措置」等の要求を突きつけたい考えだった。「首脳会談を開かなければ来日しない」との脅しのような報道もある中、日本側は会談を拒んでいて、仮に短時間言葉を交わす時間があっても何の交渉もできない、としていた。そのため文大統領の訪日は「単なる思いで作り」と揶揄する評論家もいた。一方、韓国でも訪日に対する反対が大きく、理由は日本は危険な国、訪日しても邪険に扱われるだけ、オリンピックに出席すれば「独島」が日本領と認めたことになる(日本がオリンピック地図に竹島を表記したため)などというものがあった。今回の訪日中止により、文大統領の在任中、日本との首脳会談はなくなった。

 

(リンク)

中央日報(韓国版)

https://news.joins.com/article/24108933?cloc=joongang-article-recommend