元東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(73)が「岸田内閣崩壊まで、あと2%」とtweetし注目を集めている。毎日新聞の世論調査を基に「参院のドン」と呼ばれた自民党、青木幹雄元官房長官(88)が唱えた「法則」で計算したのだという。

ところがこの毎日新聞の世論調査、他紙との隔たりが大きく首を傾げる人が多い。岸田内閣支持率が29%だというのだ。

「岸田内閣崩壊まで、あと2%」?

舛添氏は2022年9月19日、Twitterに、

「岸田内閣崩壊まで、あと2%だ。新聞社の世論調査は、設問にもよるし、粗いデータに新聞社独自の調整を加えることもあって、各社でばらつきが大きい。しかし、毎日新聞の調査は衝撃的だ。内閣支持率29%、自民党支持率23%、2つを足すと52%、これが50%を割ると倒閣となるというが(青木の法則)・・。」

と投稿した。

毎日新聞の世論調査は9月17、18日に行われたもので、内閣支持率は8月20、21日の前回調査の36%から7ポイント下落し29%に。不支持率は64%で、前回の54%より10ポイント増加した。自民党の支持率は前回の29%から6ポイント低下し23%だった。支持率の低下は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題、安倍晋三元首相の国葬の開催が影響しているとした。ネットではこれを受け、次の総理は誰がいいのか、いや、自民党には任せられないといった議論が一部で起こっているが、そもそも毎日新聞の数字が「異常」であり、参考にしてはいけないのでは、といった声も多い。というのも、他紙の世論調査の数字と乖離し過ぎているからだ。

なぜ毎日の数字をソースにするの?

産経新聞社とFNNが17、18日に行った合同世論調査によれば、内閣の支持率は42・3%で、8月の前回調査より12・0ポイント急落した。不支持率は前回比9・7ポイント増の50・0%となった。日本経済新聞社とテレビ東京の合同世論調査(9月16~18日実施)によれば、内閣の支持率は8月調査の57%からから14ポイント低下し43%となった。不支持率は49%。自民党支持率は8月から9ポイント下落し37%。朝日新聞社が9月10、11日に行った世論調査では8月の調査から6ポイント下がり41%。不支持率は39%から47%に増えた。NHKが9月9~11日に行った世論調査では支持率は8月から6ポイント下がって40%。不支持率は12ポイント上がって40%。支持率を単純に並べれば、毎日が「29%」、産経が「42・3%」、日経が「43%」、朝日が「41%」、NHKが「40%」となる。ネットでは、一社だけがかけ離れていて、それは参考になるのか?舛添氏がそんな毎日新聞をソースにしたのはなぜなのか?といった疑問が出ていて、

「毎日と日経の支持率格差が14%もある事事態が異常」

「毎日だけが大きくかけ離れてる訳だが、ソースにされるのはかけ離れた毎日」

「大金を投じて世論調査をする体力が、毎日新聞さんには残っていないのかもしれませんね」

「岸田政権がぐだぐだなのは確かですが、まともに調査できていないなら公表しない方が良いのでは」

といったことが掲示板に書き込まれている。

 

(関連記事)

辻元清美議員が国葬欠席tweetでミス ネットで「漢字を知らないだけでなく、自分の名前まで間違える」

https://nnjnews.net/?p=8495

菅直人元総理がTwitterで菅義偉総理に「すが」とフリガナを付ける、なんで読み間違えるの?

https://nnjnews.net/?p=3747

NHKがJR只見線の鉄道車両を「電車」と表現、鉄オタから批判殺到! 福島県の地元では何と呼ぶ?

https://nnjnews.net/?p=8461

(リンク)

舛添要一氏Twitter

https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1571673050172788738

毎日新聞「岸田内閣支持29%」

https://mainichi.jp/articles/20220918/k00/00m/010/143000c

日経新聞「岸田内閣支持、最低の43%」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1636O0W2A910C2000000/?unlock=1

朝日新聞世論調査「内閣支持率の推移

https://www.asahi.com/politics/yoron/